積極的変化の創造
『愛情』『希望』『勇気』を携えて
1984年6月24日。
榛南青年会議所が創立した日。
先輩諸兄はどのような思いで、どのようなことを考え、この地域に青年会議所を創立し、
運動してきたのかと創始の志や今日までの歩みとともに思いを馳せてみた。
この地域に生を受け、この地域で育ち、生業をし、生涯を閉じると決めた者として、
この地域を理想のまちにする為に、愛情、希望、勇気を持ち、
青年会議所の創立を決意したと思う。
そして時代の移り変わりとともに求められる運動は変化しながらも、創始の志を継承し、
その時代、時代に必要とされるJC運動を展開してきた先輩諸兄のご尽力により
榛南青年会議所は本年度30周年を迎える。
『はじめに』
私たちはこの榛南に暮らしています。
私たちはこの地域で暮らすと決めた一人ひとりです。
この地域が私たちの思い描く理想のまちになることを全ての人が切望しているのではないでしょうか。
先ずはこの地域に住まう一人としてどんなまちに住みたいか、
どんなまちだったら幸せに暮らせることができるのかについて真剣に考えることで価値観・意識は変わります。
そして国や行政に依存するばかりではなく、
自分たちの手で自分たちのまちを創るという気概を持つことで行動は変わります。
一人でも多くの人が、この地域に『愛情』『希望』『勇気』を持ち、同じ目的に向かい、
力強いネットワークを構築することで理想とするまちへと歩みを進めることができると考えます。
『自らを変革し、未来を変革しよう』
昨今の我が国に目を向けると緊急且つ重大な問題が山積しており、
あらゆる分野において将来への夢や希望を見出すことが難しく閉塞感が漂っています。
この地域においてもそれは例外ではありません。
決して私たちが理想とする社会とは言えない状況にあります。
しかし、この状況を傍観者として何も行動せず、誹謗中傷を繰り返し、
ただ指を咥えてみているだけでは何も変わりません。
私たちは、戦後の夢や希望さえも持てない、先行きの見えない時代に日本を再建するという強い志を持ち、
行動した先輩たちのように今を生きる青年として理想のまちの創造に向けて
この地域に住まう責任世代の一人として、JAYCEE として困難から逃げることなく、
私たちの愛する国、地域、家族の為に積極的変化を創造するべく、
自らの価値観と意識を変革し、行動していかなければなりません。
『他人と過去』は変えられない、変えられるのは『自分と未来』だけである
他人がやったことや今ある事実・事柄を否定しても何も始まらない
困難なことを
他人や環境のせいにしても展望は開けない
変えることができるのは自分だけである
自分の考え方や行動を変えることで
未来もより良く変えることができる
『愛情』『希望』『勇気』を携えて
私は自らを変革し、
『愛情』『希望』『勇気』を持つことで困難から逃げることなく、
信じた道を歩むことができると確信しています。
『愛情』とは、深く愛し、慈しむ心です。
『希望』とは、それをすることによって必ず良くなると思う信念です。
『勇気』とは、どのようなことにもチャレンジして取り組む姿勢です。
先ずは私たちが変革の能動者として、今の現実を全て受け入れ、
今、大切なことに『愛情』『希望』『勇気』を持って行動することで
必ず理想とするまちが創造できると考えます。
『組織を変革し、未来を変革しよう』
時代や取り巻く環境が急激に変化し、様々な改革がなされる中、
地域のリーダーと自負する私たちの運動は今まで以上に高いレベルでの運動が求められています。
「地域に必要とされる団体」であり続ける為には、
様々な面で高いスキーム、スキルを備え、より社会からの負託と信頼に応える団体になることが重要です。
2008年11月臨時総会の決議を経て、
組織の在り方について様々な調査・研究をし、
アジェンダシステムの導入、会計書式の変更、事業の検証例会の導入等を様々実施し、
組織の変革を実践してきました。
地域に必要とされる団体になる為に更なる変革は必要不可欠です。
私たちの青年会議所運動において社団法人格の有無で
運動の目的・方向性・効果に差が生じることはありません。
目的をきっちりと持ち、目的に沿った最適の手法にて運動することにより
その運動は十分有益なものになります。
しかし、法に定められたルールに則り、運動するか否かでは透明性、信頼性にはかなりの差が生じます。
公益社団法人格を取得、維持することを目的とする運動は無意味だと思いますが、
公益社団法人格の制度を調査、研究し、組織として良い物は取り入れ、活用することは必要です。
そして運動全てに意義、目的を見出し、より効果的且つ効率的な運動をすることも
「地域に必要とされる団体」であり続ける為には必須です。
創立30周年を転換期と位置付け、私たちの為のJCではなく、
地域の利益の為のJCという意識を明確に持ち、
組織としての在り方を見つめ直し、更なる変革をしていきましょう。
さらにより多くの方々に私たちの運動を理解して頂き、
共感・共鳴の輪を拡げることも非常に重要なことです。
その為には、SNS等ITツールの活用による広報以外にも新たな広報活動について検討、
模索し、実践していく必要があると考えます。
また、広告塔であるメンバー一人ひとりがJC運動の意義と魅力を理解し、
気概と誇りを持ち、積極的に発信していくことも重要です。
更に公益社団法人日本青年会議所本会が積極的に推進するマニフェスト型公開討論会、
憲法タウンミーティング、JCI Nothing but netsキャンペーン等の連携推進運動や東海地区協議会、
静岡ブロック協議会が推進する事業に積極的にコミットすることも
私たちの運動を発信する良い機会となり、地域変革の為の機会の創出に繋がります。
そして、永続的に積極的変化を創造する私たちの組織において会員拡大は重要な役割を担います。
新しい同志の拡大により新しい英知と勇気と情熱が注ぎ込まれ、組織が活性化されると共に、
一人でも多くの志高き同志の力を結集することでより大きな変化の創造の原動力となります。
積極的変化の創造の為にメンバー全員で会員拡大運動に取り組んでまいりましょう。
『地域を変革し、未来を変革しよう』
2010年の長期政策策定会議により「れんの協働」が提言され、
2年が経過し、様々な団体と連携・協力し、様々な活動をしてきました。
この2年間で、同じ目的・同じ目標に向かって、対等の立場で相互に有機的に連携し、
主体的にまちづくりに寄与していくことがいかに個々の団体で運動しているよりもより効果的であること、
無限の可能性を秘めていることを肌身で感じることができました。
2013年度は理想のまちの創造の為に、
志を同じくする様々な団体と有機的に連携し、
この地域にある豊かな資源の中から新たな魅力を見出すことにより
歴史、伝統、魅力を生かした地域ブランドを確立すべく、「れんの協働」を推進していきます。
また、理想のまちの創造の為に私たちだけでは解決するには
難しい問題については行政・企業とも解決に向けて有機的に連携していくべきだと考えます。
さらに理想のまちの創造の為には親の意識と行動の変革も必要不可欠です。
この地域においても緊急且つ重大な問題が山積しており、
あらゆる分野において将来への夢や希望を見出すことが難しく閉塞感が漂っている背景には
国や行政だけの責任ではなく、この地域に住まう親一人ひとりに責任があること、
このまちの未来を創造していくことは親の責任であることを伝えなければなりません。
一人でも多くの人がこの地域に『愛情』『希望』『勇気』を持ち、行動することで理想のまちが創造できると信じています
『健全な青少年を育成し、未来を変革しよう』
この地域の将来を見据えたとき、
次世代を担う青少年の育成は私たち大人の責任であり、使命です。
子どもたちが大人になる頃、私たちは存在していないかもしれません。
私たちが存在しない時代においても子どもたちは人生の歩みを止めることが出来ません。
だからこそ子どもたちには、自分たちの未来は自分たちで切り拓く力を養ってもらいたいと考えます。
それが必ず大人になる過程、大人になってからの人生に役立つ筈です。
ただ、その力を養えば、大人として生きていける訳ではありません。
「先人への感謝」「思いやりの心」「日本人の持つ道徳心」を切り口に、
今を生きていることや周りの人と共に生きていることについてもきっちりと伝えていかなければならないと考えます。
青少年がそれらの資質を身につけ、成長することでこの地域は理想のまちへと発展していくと信じています。
『かけがえのない友情を育もう』
私たちは、様々な出会いや経験を通して日々成長していきます。
この人との出会いが私の人生を変えたという言葉を良く耳にします。
しかし、そんな人に出会うことは自分の人生の中では限りがあります。
私たちは、青年会議所に入会しなければ一生出会う事が無かった仲間かもしれません。
この奇跡的な出会いに感謝しなければなりません。
この出会いを大切にし、同じ志を持つ者同士、膝と膝を突き合わせ、
喧々諤々と議論する中でお互いに興味を持ち、刺激し合う、感化し合う、
率直に意見を主張し合える、尊敬できる、高め合うことができる関係、
つまり「人は人によって磨かれる」関係を築かないことは勿体無いことだと思わなければなりません。
メンバー全員がそんな関係を築くことで組織にどのような変化を起すことができるでしょうか。
またメンバー全員が同じ目的・同じ目標に向かって一致団結することでどんな変化を創造ができるでしょうか。
青年会議所活動を通じて、
メンバー全員がお互いの「人は人によって磨かれる存在」になることで必ずや組織力が向上し、
社会により良い影響を与え、地域に必要とされる団体になることができるでしょう。
理想のまちの創造の為にお互いのかけがえのない存在になろう。
『最後に』
2013年度榛南青年会議所は
変革をテーマに理想のまちの創造の為に積極的変化を創造するべく行動します。
社会の変化を傍観するのではなく、社会の変革を真剣に考え、
議論し、行動していくことが私たち変革の能動者に与えられた使命です。
先輩諸兄の弛まぬ努力と蓄積された歴史や財産を損なうことなく、
脈々と受け継がれる創始の志を継承し、きっちりと目的を見据え、
自らを変革し、理想のまちの創造の為に、『愛情』『希望』『勇気』を携えて、
積極的変化を創造していきましょう。
2013年度 榛南青年会議所 スローガン
積極的変化の創造
『愛情』『希望』『勇気』を携えて